【初心者必見!】ドラムセッティング③番外編 「なんか今日叩きにくいなあ」 な時に確認すること
こんにちは!ミライミュージックスクールのトッシーです。
今回のブログでは、セッティングはしっかりやったはずなのに何故か今日は「いつも通り上手く叩けないなあ」とか、逆に「このドラムセットすごく叩きやすいなあ、いつもこんな感じで叩けたらいいのに!」という、ドラマーあるあるな現象を解明して、さらに演奏しやすいセッティングに近づけることを目指していきます!
それでは行ってみましょう!
目次
ドラムセットの演奏のし心地要素3ポイント
ドラムセットの演奏のしやすさに大きく関わってくるのは、①セッティング、②音、③チューニング(ペダルも含む)の3つです、もちろん自分自身のコンディションなども関わってくるのですが、自分以外でコントロールできる要素としてはこの三つの要素で大体説明がつくでしょう。
前回、前々回のブログでセッティングに関しては詳しく触れたので、今回は取り上げません。残るチューニングと音について解説していきます!セッティングに関しては下記リンクをご覧ください!
音と叩き心地の意外な関係
皆さんに質問ですが、例えばチューニングでかなり張っているヘッドと緩めているヘッドでは叩き心地が違うのは当然の話ですよね?では張力は全く同じでシェル(ドラムの胴)が違うものを叩いた時はいかがでしょう。
実はヘッドの張力が一緒で反発具合を揃えたとしても“音”が違うと“叩き心地”は全く変わってくるのです!
その証拠に、もし家に電子ドラムがある人は試してみて欲しいのですが、電子ドラムそのもののチューニングはいじっていなくても音を変えるだけで随分と叩き心地が違うはずです!
要素①部屋の鳴り
先ほどの話で色々な条件が一緒でも、演奏して耳に入ってくる音が変化するだけで叩き心地が変わることがわかりました。部屋の鳴りは基本的にはコントロールすることが難しい要素ですが、例えば同じチューニングの同じドラムセットを使っても柔らかい素材で囲まれているデッドな環境と、木材など響く素材で囲まれている環境とでは全然叩き心地、叩きやすさが変わると言うことです!
要素②ヘッドのチューニング
ドラムセットの太鼓類(シンバルはチューニングできない💦)はチューニングすることができます、まずは出したい音を優先してチューニングしますが、感触も含めてバランスの良いチューニングにすることが演奏しやすさを追求する秘訣です!特にバスドラムとスネアドラムはドラムセットの感覚に直結する要素です。色々なチューニングに対応できることも大事ですが、あまりにも叩きにくく感じる場合は一旦、自分の慣れている音を意識してチューニングしてみましょう!
要素③楽器の素材やそのものの音
こちらもスタジオやライブハウスではほとんどコントロールできませんが、スネアドラムは持ち込むことが出来るので、チューニングに自信がない場合やこだわりがある場合、また、とにかく安全に乗り切りたい!なんて場合は自分のスネアドラムを持ち込みましょう!部屋鳴りによる違いも体験できるのでそこにも着目してください!
いろんな楽器に触れてこのドラム叩きやすい!と思ったらどのメーカのどんなシリーズで、どんな素材を使っているのかを記録しておくと自分の好きな音の傾向を探るヒントにもなります!
チューニングは実は叩き心地に直結する
チューニングといえば音に直結するイメージがありますが、音に関することは前項で説明したので、ここでは感触に関することに焦点を絞って解説していきます!
要素①バスドラム
バスドラムはドラムセット全体の叩き心地に対して大きな比重を占めています。最も一般的と思われるヒールアップのクローズ(演奏中以外はビーターがヘッドに押しついている状態)奏法の場合、バスドラムのチューニングがあまりにも高いと(張り過ぎていると)上手くビーターがヘッドに収まってくれず非常に叩きにくく感じることがあります。この現象こそがドラムの叩きにくさの主な原因になっていることがよくあるので、是非そこをいじってみてください!
おすすめの指標は指で打面のヘッドを押すとグッと中に入るぐらい、かなり緩めで良いかとおもいます。実際スタジオによく置いてある一般的な大きさである22インチのバスドラムはあまりテンションを上げることを想定して作られてはいないので、表面も含め緩めてみると感触が劇的に改善されることがあります!簡単に調整できるし試してみる価値ありです!!
要素②ペダル
スプリング(バネ)のテンション
バスドラムのペダルも非常に大きな要素ですね!こちらもクローズ奏法の場合はスプリングの張力をきつくしすぎると収まりが悪くなり非常に演奏しにくく感じる原因になります。ペダルの反発が強すぎると感じる場合はスプリングを緩めてみましょう!
ビーターの角度
ビータの角度も浅過ぎたり深過ぎたりすると踏み込みの感覚にかなり影響するので、良い角度をしっかり覚えておいて自分で調整できるようにしておきましょう!どの角度が良いかわからない!と言う人は一旦一般的な45度ぐらいを目指して調整してください!
要素③スネアドラム
スネアドラムのテンションも演奏感に直結します!デッドにチューニングし過ぎているとハネがなくなるし、逆に張り過ぎていると跳ね過ぎて、それぞれ普段の感覚と差が生まれます。もちろん良い音であることが大事ですが、叩き心地も意識して音と良いバランスのチューニングを心がけましょう!
また、スタジオのスネアドラムは、前に使っていた演奏者がオープンリムショットを多用する場合手前左側のチューニングのみが極端に緩くなっていたりします。そうなっていたらしっかりと均等なチューニングに戻してあげましょう!音的にも感触的にも叩きやすくなるはずです!
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました!
今回は色々な観点からドラムセットをいかに叩きやすい環境に近づけていくかを考えてみました!
部屋なりや素材、どの要素一つ取ってみても千差万別で、経験値も大事になってくるセッティングですが、今回お話ししたようなことを思い出すと、叩きにくいドラムセットを改善するのに大きく役に立つはずです!
それでは次回のブログもお楽しみに!!
この記事を書いた人
Summer Sonic/Rock in Japan/CountDown Japan/テレ朝FES/INCEHON PENTSPORT ROCK FES(韓国)/Japan EXPO(フランス)など、国内外の著名な音楽フェスティバルに参加。
2015年のバンド解散後はセッションミュージシャンやドラムインストラクターとして活動し、様々なアーティストのツアーやスタジオレコーディングに参加、現在もアーティストとして、またスタジオミュージシャンやインストラクターとして音楽業界で活動中。Youtube等SNSでも演奏動画やレッスン動画を多数配信中。ミライミュージックスクール代表。
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