【ベース初心者】初心者こそ知ってて損は無いコード理論(初級)Feat. 「君はロックを聴かない」あいみょん
日々練習に励んでいるベーシストの皆様お疲れ様です、ベース講師の野田浩司です。
さて今回はコード理論について書きたいと思います。 理論とか言うと難しく思う方も多いと思いますが、初心者の方もそうでない方も 覚えておいて損は無いので是非覚えて下さい。 DTMのベースライン作成にも役に立つ理論ですのでそちら方面の方も是非!
今回は初級、ルート(主音)と五度(5th)です。 それでは早速始めましょう。
目次
コードとは!
コードとは、和音です!では 和音とは何か? 簡単に言うと、異なる音程の音を同時に鳴らす事です。
音楽を奏でるうえで大切な事が三つあります、リズム、ハーモニー、メロディー、この三つ。 そしてコード(和音)はハーモニーですね、例えばメインvocalのメロディーにコーラスをする、 「ハモリ」って奴です、これも異なる音を重ねてる訳ですので、その部分は和音になる訳です。
そしてバンドでは音程を出せる楽器、例えばピアノ、ギター、ベース、そしてボーカル。 厳密に言えわばドラムにも音程はありますが、ここでは打楽器は無視してます、すみません。 各メンバーが異なる『音』を出して一つの音楽にする、これも和音の一つです。 この辺りの事を深掘りしますと『編曲』(アレンジ)の説明になるので機会があれば次回にでも。 ベーシストがコードの仕組みを知っていると俄然有利な点はこの辺りにあります。 なので、最低限のコード知識は知っていて損は無いです!
では本題のコードについて説明しますよ!寝ないでね! 主音(ルート)と三度(3rd)五度(5th)の構成音(コードトーン)からなる三和音。 例えば「C」のコードの構成音はド(主音)ミ(三度)ソ(五度)となる訳です。 基本はこの三つの音を使ったコード(三和音)です、そこにもう一つ音を足しての四和音、例えば「C major7」。
この場合の構成音はドミソにMajor7の音(シ)を足したドミソシです。 このようにコードには構成音が存在します、この構成音を使って弾いているのがベーシスト達なのです。 ここまでは大丈夫ですか?眠くなってませんか? これ以上深掘りすると完全に寝てしまいそうなので、三度やその他のコードトーンについてはまた次回、 今回はルートと5thだけに絞って勉強しましょう。
①主音(ルート)
ではこのコードトーンの中で一番重要な主音(ルート)について。 主音とはそのコードの元となる音、まさしく主音。そのままですね。 コードネーム、例えば(Am)、このコードの主音は A(ラ)ですね、これはお分かりかな? そうです、コードネームの頭のアルファベットが主音です。 頭のアルファベット以外は無視です、例えば(A7)(Am9)(A#9)全ての主音はA(ラ)です。 これはどのコードでも同じですCmであろうがEmであろうが・・・です。 頭のアルファベットが主音です。
コード譜があれば友達とセッションもこれでできます、 ルートだけでもリズムを工夫すれば立派なベースラインです!
②五度(5th)
とはいえ、ルートだけでも少し物足りないですよね、そりゃそうです。 そう思った方は是非この五度の音を使ってみて下さい、一気にベースラインの幅が広がりますよ。 五度音とは、簡単です、主音から数えて五つ目の音、これが五度です。 例えばコードが(D)だとします、Dの主音は、そうですD(レ)です、 ではDから五つ目の音は、さぁ数えてみましょう、DEFG A、そうですA(ラ)ですね。 この場合正確にはD、E、F#、G、A、と数えるのですが、(Fだけが#が付きます) 問題なしです!何故ならこの五度音は完全五度と言う名の通り、必ず5個目の音、細かい事は無視して 数えても問題なしです、なので主音から数えて5個目の音が五度音(5th)と覚えていればOKです。
指板上の主音(ルート)と五度(5th)
う~~む、イマイチよく分からん!
そう思ってる方いますか?いますよね。 よし!それじゃベースの指板上でルートから五度音を導き出す方法を教えましょう。 ベースのチューニングはギターと違い全ての弦同士が同じ間隔です、 なので、指板上での位置関係を覚えてしまえば、その位置関係をずらすだけで良いのです。 全てのコードトーンやスケールなんかも同じ、位置関係を覚えてしまうと便利ですよ。
では今回はルートから五度音への位置関係を覚えてしまいましょう。 先ずはルートに指を置きます、コードが(C)ならばC(ド)の位置です。 この場合先の事(三度やその他のコードトーン)を考えて、中指で3弦3フレットのC(ド)にしましょう。 では五度の位置関係はどうか?行きますよ。 押さえてたルート音から1弦低い方(上の弦)に移動します。この音が五度音(ソ)です。 ルート音を押さえた位置から真上の音、3弦3フレットの音なら4弦3フレットの音です。 この位置関係は変わりません、3弦5フレットなら4弦5フレットです。 どうです便利でしょう、この位置関係を是非覚えて下さい、これが五度音です。
おっと、もう一つ覚えておくと便利な位置関係。 ルート音を今度は人差し指で押さえます、そして今度は一つ下の弦、(3弦なら2弦です) 2フレット高い音です、この位置関係も五度音です。
※図1参照
これでコードトーンのルートと5thは理解できたはずです。 理解できなくてもコード譜があればルートと5thを使ったベースラインができるはずです。 先ずは一音一音のリズムを決め、そこにルート音と五度音を組み合わせればベースラインの完成です。
コードトーンのルートと5thを使ったベースライン
①「君はロックを聴かない」イントロ部分
では実際にルート音と5thを使ったベースラインを見てみましょう、いや弾いてみましょう。 あいみゅんさんの曲のイントロ部分です。
※図2参照
イントロ部分はこのようにルート音と五度音のみを使ったベースラインになってます。 実際弾いてみて確認してみると良いでしょう、コードとラインの関係をしっかり勉強して下さい。
一応TAB譜面も用意しましたが、TAB譜面の欠点はどの音を弾いているかを分からずに弾けてしまう事です、 逆に言うとどの音を弾いているか分からなくても弾けると言う事です、はっきり言って便利なツールです。 譜面が苦手な私も結構お世話になってます。
しかし、今回はコードトーンとベースラインの関係をしっかり勉強する為にもできれば普通の譜面で勉強して下さい。画像では分かりにくかと思いますが、5thの音には5thと赤文字で書いてます。 このイントロ部分はその他の音は全てルート音です。
②「君はロックを聴かない」サビ部分
参考にサビの部分も画像あげておきます。
※図3参照。
サビの部分はルートと5th以外にも経過音や3rdなども使われてますが、そのあたりについてはまた次回に。 今回はルートと5thの使い方を是非勉強してみて下さい。
まとめ
如何でしたか?
今回はコード理論(初級)という事で主音と五度音について書きましたが、 理論は難しく考えると眠くなって後回しになりますが、ベーシストとして知ってれば便利な理論も沢山あります。 将来バンドでオリジナル曲を演奏する時には必ず役に立ちます、なので諦めずに勉強して下さい。 ベースライン次第で楽曲は大きく変わります、良くも悪くもです。 目立たないけど重要なポジション、それがベーシスト。(例外もありますが) しっかり勉強そして練習して良きベーシスト目指しましょう!
『日々の練習は反復練習、日々の勉強はスキルUPです。』
ではまた次回のブログで。Let’s Groove!!
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