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【初心者必見!】ドラムセッティング①基本編

2023.11.06

こんにちは!ミライミュージックスクール代表のトッシーです。

今回はドラム初心者/初級者~セッティングにお悩み中の皆さんに向けて、自分にとって最適なセッティングの見つけ方や、続編ではスタジオやライブハウスなどでのドラムセッティングをいかに速く正確に行うかをお伝えしたいと思います!

1,ドラムセッティングの大切さ

先ずセッティングがなぜそんなに大切なのか考えていきましょう🔥

下記リンクはサウンドハウスさんと一緒に、ドラムを触ったことのない超初心者の方でもわかるようにショート動画を織り交ぜて解説している記事です。こちらも是非ご覧ください!

https://www.soundhouse.co.jp/material/line-campaign/drum-lesson/?srsltid=AfmBOorPqdURg-Zpj5Yek34WTBomom_bdgjhnAZUaQMffOuozfLEwkU1

①最適なセッティングを見つけることは上手くなるために必要不可欠

あたりえの事ですが、体格は人によって個人差があります。また演奏するジャンルによってもセッティングは影響を受けます。色々な情報を取り入れて最適なセッティングにしないと自分のパフォーマンスを最大限に引き出す事ができないどころか最悪体を痛めてしまうという結果にもつながりかねません。

見過ごされたり、軽視されたりしがちですが、まずは自分にとって安心して演奏できる環境を見つけ出す事がドラムを始めていく上で、何より大事な事なのです!

②再現性を高め効率化し、生産性を高めよう

①の最適なセッティングをみつけたら、そのセッティングをしっかり覚えておく事も大事です。毎回微妙に違うセッティングで演奏していると、叩き損ないなど、ミスにつながったり快適に演奏できず、結果として自分の演奏に悪影響が出てしまいます。いろんな方法を使ってできるだけ高い再現性を保つ様にしましょう!

③速くセッティングできるようにしよう!

ライブやスタジオでもそうですが、演奏する前に自分のセッティングに費やせる時間は限られている上に長くもらえる事は少ないでしょう。自分が心に余裕を持って演奏するために正確かつ素早く自分のセッティングをするスキルは必須といえるでしょう!

2,ドラムセッティングの基準

では自分にとって一番良いセッティングとは何かという話になるのですが、これが非常に難しい部分で、体格や感覚、腕や足の長さに個人差があるので最終的には自分で見つけていくしかないのですが、ここでは最適セッティングを見つけ出すための一定の指標をみなさんにお伝えします!

①ドラムイスの高さ

私はドラムイスの高さ最も重要視されるべきドラムのトピックだと確信しています。ドラムイスの高さが間違っていると体へ必要以上の負荷がかかってしまい、結果として体を痛めてしまいます。また手や足のパフォーマンスにも非常に深く関わってくるため、こだわり抜いて最適な高さを見つけ出しそれをしっかり覚えましょう。バスドラムとイスのセッティングがドラムセッティングの最初のステップでもあるのです。

Ⅰ, 高さの設定

ドラムイスの高さを決める前に、まずどのぐらいイスに深く腰かけるかを決めましょう。あまりにも浅く座ると椅子で足を支える事ができず安定感が失われますが、深すぎると可動域が損なわれてしまい演奏に悪影響です。

A,バスドラムの奏法がヒールアップ/クローズメインの場合

おそらくかなりの人がこちらに該当すると思われますが、クローズ奏法というのはビーターがバスドラムのヘッドに接している事が基本となっている叩き方です。右脚全体をある程度ペダルに預ける事が出来ます。この場合必要以上に深く腰をかける必要はありません、膝の角度が90度以下にならない高さでかつ椅子が足の付け根から少し見える程度を意識してセッティングしましょう!

B,バスドラムの奏法がヒールアップ/オープンメインの場合

バスドラムのオープン奏法とは、バスドラムのビーターの基本の位置がドラムセットから離れている奏法です。つまり右脚をペダルに預ける事はできません。この奏法におけるイスのセッティングは非常に繊細かつ重要です。

右脚を開放した時にビーターの位置がヘッドから離れすぎず、かつ、ビーターがヘッドに接さない絶妙なポイントをイス自体の高さと、しっかり太ももが椅子に引っかかる深さを意識して見つけ出しましょう。特に右脚を解放した時にビーターがヘッドに接してしまうセッティングになっている場合は要注意です。必ず足を浮かせるために股関節等に負荷をかけてしまっているはずです。

C,バスドラムの奏法がヒールダウンの場合

ヒールダウンの場合踵に体重を分散させる事ができるので、セッティングの幅は少し広がりますが、いずれにしても極端に高くすると足首に負荷がかかるし、低すぎると股関節に負荷がかかります。

ドラムイスの高さは必ずバスドラムの叩きやすさを考えてセッティングしましょう。手で演奏する方のセッティングはある程度自由がききます!

Ⅱ,バスドラムとの位置関係

ペダルの位置は膝を真上から見て踵が膝よりも手前に来ない様にしましょう。膝下が地面に垂直でも良いですが、少し踵がヒザよりもバスドラムよりになっている方がリラックスして演奏できるのでそれも含めて試してみてください!

②スネアドラムの位置

Ⅰ, 高さの設定

スネアドラムの位置は高さと場所を同時に考える事が必要です。高さは腕の長さにもよりますが、一つの基準としておへその下ぐらいを試してみてください。高さが肩の力を抜いてスティックを構えた時に手首を下向きに曲げる必要がある場合は高すぎです。危険なのでスネアドラムの位置を下げましょう。

Ⅱ, 前後関係

こちらも腕の長さなどが関係してきますが、スティックの先端がちょうどスネアのセンターに来る様に構えた時、スティックどうしが作る角度が90からそれよりやや狭い範囲で収まる程度の位置にセッティングしましょう。

スネアのセッティングの基本的な考え方はリラックスした状態で腕をしっかり振ってスティックのチップがトップスピードに乗ってくるタイミング(ヒジの角度が90度よりやや開く瞬間)でちょうどスネアの真ん中に当たっているかです。それを念頭において上記2つの要素を持って場所を決めましょう!

③ハイハットの位置

Ⅰ, 高さの設定

ハイハットはクロススティッキングが基本となること、またスティックのショルダーをハイハットのエッジに当てる叩き方が効率を考えると基本となること、などの要素のため基本的にスネアよりかなり高い位置にセッティングする事になります。

また高さを決める際にもう一つ重要なのが左手の奏法です。

【メタルやハードコア、パンクなど大音量系】

エイトビートを叩く場合にヒジを始点として大きく振る事が多い(大音量が求められるメタルやハードコア、パンクなど)場合は左スティックの軌道が右手に干渉するのでハイハットをかなり高く設定する必要があります。

【Travis Barker(blink-182)】

【ロック、ポップス系など】

左手にある程度のしなりをつけ(ウィップモーション)視点がスティックの真ん中程度に収まっているパターンですが、この場合はハイハットスネアなど楽器間を移動する効率も考慮するとスネアから拳2~4程度におさめてみるセッティングを試してみてほしいと思います。

【青山純】

【Jazz】

非常にレアケースですが、Jazzなどで音量を抑えるために滅多にエッジでハードヒットしない&左手で叩く事が多い場合などは曲単に低いセッティングもあり得ますが、デメリットも非常に多く、あまり一般的ではないですが、この様なセッティングもあり得るという事で極端な例ですがこちらも参考動画ありです。

【Johnathan Blake】

④その他の楽器のセッティング

セッティングの一番重要な部分はすでに説明したイスを含めた三点セット(バスドラム、スネア、ハイハット)です。それ以外は三点を基準に叩きやすい位置に持ってくるという考え方が基本となるでしょう。

Ⅰ,タム類

スネアからフロアまでスムーズに移行できる様に、物理的干渉がない限界まで下げる(高さをスネアに近づける)事がおすすめです。まれに浅胴タムと小口径バスドラムの組み合わせなどでスネアと同じぐらいの高さに設定する事が可能なドラムセットもありますが、もちろん前後の位置関係で同じ高さだと叩きにくいはずなのである程度の高さをキープしましょう。叩きやすい事が重要です!

Ⅱ,シンバル類

ハイハットと同じで基本的にショルダーでエッジを叩く事が一番効率的な奏法なので、リラックスした状態からそれが実現する場所にシンバルをセッティングしましょう!

見た目のパフォーマンスのためにあえて高い位置にシンバルが設置されている事もありますが、体を痛める可能性がある上にプレイには悪影響しかありません。パフォーマンスの所詮ほんの少し腕の振りが大きく見えるだけでほとんど効果がないので個人的にはあまりおすすめしません。特にドラムを始めたての時は避けましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はドラムセッティングに関する基本的な考え方とセッティングのコツをお伝えしました!常に快適なセッティングにするスキル非常にドラムの演奏にとって非常に大事な事です。この際一度自分のセッティングを見直してみましょう!そしてそれを再現できる様に体で覚えてしまいましょうね!

次回を今回の続きとしてスピードセッティングに関する記事をお送りします!

それではまた次回会いましょう!

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